「龍三と七人の子分たち」と「忘れられぬ人々」
「龍三と七人の子分たち」は結局仕事が忙しく見逃した。
ただしメディアで大体のあらすじは確認した。
ところでこの映画のあらすじを聞いて、昔見た映画と重なった。それは篠崎誠監督作品の「忘れられぬ人々」(2001年公開)。
(Dollsはこの映画の次の出演作品だ)
似てると言うのは、昔威勢の良かった男どもが、ひょんな事から、晩年に弱者を狙う「許しがたい悪」と出会い、昔の仲間を結集させて派手に暴れるーーという筋書きの部分だ。
この「忘れられぬ人々」では元帝国軍人が、他の高齢者を食い物にする詐欺商法を手がける「巨悪」に憤り「昔取った杵柄」よろしく軍人の精神で斬り込んで行く。
「忘れられぬ人々」はごくシリアスな映画だが、似たようなエピソードで北野武が制作するとこうも変わるのかとも思うが、「笑い」は歴史上、常に「絶望」と表裏一体でもあるので、この2作品、案外「メッセージ」は通底しているのかもしれない。