希土色の刻

KidocolorOhmichi's Reminiscences

2016-01-01から1年間の記事一覧

『たけしの挑戦状』発売30周年に寄せて

歴史的な『クソゲー』として必ずその名が挙がる『たけしの挑戦状』が今年の12月10日で発売30周年を迎えるという。 今回確認するとなんとフライデー事件翌日の発売。こんな事はすっかり忘れていた。 このゲームに関してなら、当時ボーヤで最初から最後まで事…

呼び捨ての粋人(すいじん)〜追悼・大橋巨泉〜

永六輔さんに続き、7月12日に急性心不全で大橋巨泉さんが亡くなった。 『大橋巨泉を偲ぶ会』では殿が巨泉さんへの想いを語っている。 俺からみても、殿にとって巨泉さんは本当の意味で“特別な存在”だったと思う。 俺がボーヤに就いた1985年には『世界まるご…

『地位も名誉も(金も)ないのは幸福だ』という幻想

ーー彼にとって、南ロンドンの街街は、楽しくて、愉快な、そしてまたすばらしい冒険の舞台だったのではないか・・・・・・わたしには想像できる、自分の家へかえりながら、この見知らぬ人間の家で、いったいおれは何をしているのだと戸惑っている彼の姿が。 とにか…

春一番が語っていた“ビートたけしの格好良さ”

春一番と毎日のように遊んでいた頃、彼の言葉で今でも記憶に残っているものがある。 ーー彼は殿を尊敬していた。 もちろん彼は本来、片岡鶴太郎の弟子なのだが、彼は日頃から「鶴太郎が死んでも泣かないが、猪木さんが死んだら俺も死ぬ」と明言していたように…

1986年刊 三遊亭円丈著『御乱心―落語協会分裂と、円生とその弟子たち』に見る「似た光景」

『御乱心―落語協会分裂と、円生とその弟子たち』は1986年刊で三遊亭円丈師匠が使命感をそのままぶつけたような、気のこもった本で現在は絶版。中古でしか入手は難しいと思う。 だが自分にとっては今でも格別の思いがある一冊だ。 御乱心―落語協会分裂と、円…

ビートたけしは「俳優いかりや長介」の夢を見るか?

natalie.mu 少し前のものだが、このインタビューの雰囲気がいい。 内容というより、二人の距離とその間を漂う空気感が。 西島さんは別な場で「私はたけしさんの弟子です」とも語っているが、実際『弟子』と名乗るにふさわしい方だと思う。 『弟子』とは師に…

2016/1/10デヴィッド・ボウイ死去〜個人的な想いを寄せて〜

amass.jp/11 誰しも様々な縁やキッカケを重ねながら人生を歩んでいる。 自分もそれは同様で単純ではなかった。 小学校時代からロックに傾倒した自分は“Ziggy & Iggy”の頃からデヴィッド・ボウイが好きだった。 そしてビートたけしへの念いを胸に上京した1984…